令和3年度の協会けんぽの調査レポートが公開されました。
傷病手当金のデータについて、傷病手当金の受給の原因となった傷病別に件数の構成割合をみると、精神及び行動の障害が32.96%で最も高いことがわかりました。
男女別にみても、男女ともに精神及び行動の障害が高く、男性では 29.39%、女性では 37.15%となっていました。
傾向
年度別に傷病手当金の受給の原因となった傷病別の件数の構成割合をみると、消化器系の疾患は、平成 7 年は 14.64%であったが、令和 3 年は 2.91%と大幅に減少しており、一方、精神及び行動の障害は、平成 7 年は 4.45%であったが、平成 15 年には 10.14%と 10%を超え、令和3年には 32.96%と大幅に増加しています。
なお、新型コロナウイルス感染症等の傷病を含む特殊目的用コードについて、令和 3 年は 10.79%と大きく増加したようです。
なお、精神及び行動の障害、特殊目的用コード、筋骨格系・結合組織などの疾患は自宅療養などによるため、傷病手当金の件数割合が高い反面レセプト件数割合が低く、(医療保険請求されていない)、消化器系の疾患、腎尿路生殖器系の疾患、呼吸器系の疾患はレセプトの件数割合が高くなる傾向があります。
年齢
傷病手当金の傷病別における件数の構成割合を年齢階級別にみると、精神及び行動の障害が55 歳未満の各階級で最も割合が高く 25~29 歳では 50%を超えました。若年層における精神障害を理由とした傷病手当金の申請が半数を超えていることは特筆すべきでしょう。
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